オオヨツボシゴミムシ

Dischissus mirandus Bates

体長|17~19ミリ

時期|‐

レア度|★★★★☆

RDBカテゴリー|なし

環境|森林・草原・草地・河川敷

分布|本州・四国・九州・沖縄

1.朽木中で越冬していた 2007.02 茨城県

2.越冬していた朽木と生息環境 2007.02 茨城県

大規模な草原や河川敷に生息する大型美麗ゴミムシ。ヨツボシゴミムシの仲間としては飛びぬけて大型で、斑紋の色も他種と違って鮮やかな黄色をしているため一見して区別できる。ふつうは神出鬼没でなかなかお目にかかれないが、関東の某有名湿地のように多産する場所も存在する。冬期は土中や朽木中で越冬し、時に集団となり、また、アオゴミムシ等、他種の越冬集団に交じっている事もある。夜間、灯りにも飛来する。複数の都道府県のレッドデータブックに登録されている。某有名湿地では野焼き後の石起こしで比較的簡単に遭遇が可能ではあるものの、やはり見つけると嬉しいゴミムシであることに変わりはない。

2007年冬。本種はずっと撮りたいと思っていた憧れの種で、オサ掘りに行く度に「オオヨツ~オオヨツ~」と呪文のように唱えていたある日のこと。友人のNさんと、とある河川敷を訪れた際、「ここはオオヨツの記録があるからいるかもね...」などと冗談半分に話をしていたら、本当にNさんがオオヨツボシゴミムシを掘り当ててしまったものだから、大いに興奮する事となった。その時の写真が画像1画像2である。自分は標本にはそれほど興味が無く、人から虫を貰うことはまず無いのだが、初めて見る本種は思っていた以上に大きく、美しく、カッコよかったので、完全に一目惚れしてしまい、「いつか標本写真を撮るかもしれないから!」と、Nさんに頼み込んで譲って頂いたのも良い思い出である。それから標本写真を撮影したのかと言えば、未だに撮影していないという体たらくぶり...(汗)。やはり自分は生態写真が好きなようだ...。