ケマダラカミキリ

Agapanthia daurica Ganglbauer

体長|14~18.5ミリ

時期|5~8月

レア度|★★★★★

RDBカテゴリー|(VU)

環境|林縁・草地

分布|北海道・本州(北部)

1. 2009.06 岩手県

2 2009.06 岩手県

3.生息環境

4.生息環境

5.羽脱痕?

6. 2009.06 岩手県

7. 2009.06 岩手県

8. 2009.06 岩手県

9. 2009.06 岩手県

10. 2009.06 岩手県

11. 2009.06 岩手県

12. 2009.06 岩手県

13. 2009.06 岩手県

14. 2011.06 岩手県

上翅の霜降り状の黄紋と、触覚の縞模様が美しい草地性のカミキリムシ。ヨモギ・オオヨモギ・ハンゴンソウ・オオハンゴンソウ・オオハナウド等のキク科植物に集まり、葉や茎を後食する。産卵もそれらの茎に行われ、幼虫はその内部を食べる。本州北部では主に山地で見られるが、北海道では平地にも見られるという。撮影地では、草原に限らず、林道脇に点在するハンゴンソウ等のちょっとした群落にも生息しており、自然の豊かさを感じた。本州産は別亜種に分類され、通称ミチノクケマダラカミキリ(写真1~13)と呼ばれ、別種として扱われる事もある。本州の生息地はごく限られるうえ、草地環境は開発などによって失われる事が多く、レッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。当地には、本種の撮影目的で訪れたが、非常に豊かな自然が残されており、とても感動した。いつまでもこの大自然が残される事を願うばかりである。