トゲフタオタマムシ

Dicerca tibialis Lewis

体長|10~15ミリ

時期|4~7月

レア度|★★★★☆

RDBカテゴリー|なし

環境|森林

分布|本州・四国・九州

1.スギの樹皮下で越冬していた個体 2009.03 神奈川県

2. 2009.03 神奈川県

3. 2009.03 神奈川県

4.緑色型 2017.02 千葉県

5.生息環境

6. 2016.01 千葉県

7.上翅が若干緑がかった個体 2016.01 千葉県

8. 2017.02 千葉県

9. 2017.02 千葉県

10. 2016.01 千葉県

11.緑色型 2017.02 千葉県

12. 2017.02 千葉県

針葉樹林に生息する小型ながら渋く美しいタマムシ。モミ・ツガ等に集まり、枯死した枝などに産卵する。新成虫は晩夏に出現し、冬期はスギ・ヒノキ・モミ等の樹皮下で成虫越冬する。体色には変異があり、黒紫色や緑色をおびた個体もおり、地域によっては全身が強く緑化した個体や、前胸または上翅のみが緑化した個体も見られる。オスの中脛節内側には1本の棘があるため、雌雄の区別は容易。

活動期は木の高所にいるようで、見かける機会はほとんど無いが、冬期は木の低い位置の樹皮下で越冬しているため、越冬個体を探せば本種を見つける事が可能。ただし、生息地でも個体数は少ない事が多く、モミ林内やその周辺にあるスギ・ヒノキの樹皮をただひたすらにめくり続ける根気が必要で、苦行に近いものがあり、樹皮下に本種の姿を見つけた時の喜びはかなり大きい。かと思えば、時として立て続けに何頭も見つかる事もあり、よく分からない。なんとなく尾根沿いの木で見つかる事が多いような気がする...。