体長|10~15ミリ
時期|4~7月
レア度|★★★★☆
RDBカテゴリー|なし
環境|森林
分布|本州・四国・九州
針葉樹林に生息する小型ながら渋く美しいタマムシ。モミ・ツガ等に集まり、枯死した枝などに産卵する。新成虫は晩夏に出現し、冬期はスギ・ヒノキ・モミ等の樹皮下で成虫越冬する。体色には変異があり、黒紫色や緑色をおびた個体もおり、地域によっては全身が強く緑化した個体や、前胸または上翅のみが緑化した個体も見られる。オスの中脛節内側には1本の棘があるため、雌雄の区別は容易。
活動期は木の高所にいるようで、見かける機会はほとんど無いが、冬期は木の低い位置の樹皮下で越冬しているため、越冬個体を探せば本種を見つける事が可能。ただし、生息地でも個体数は少ない事が多く、モミ林内やその周辺にあるスギ・ヒノキの樹皮をただひたすらにめくり続ける根気が必要で、苦行に近いものがあり、樹皮下に本種の姿を見つけた時の喜びはかなり大きい。かと思えば、時として立て続けに何頭も見つかる事もあり、よく分からない。なんとなく尾根沿いの木で見つかる事が多いような気がする...。