トラフカミキリ

Xylotrechus chinensis Chevrolat

体長|15~26ミリ

時期|6~9月

レア度|★★★☆☆

RDBカテゴリー|なし

環境|森林・公園・桑畑

分布|北海道・本州・四国・九州・奥尻島・粟島・神津島・三宅島・御蔵島・八丈島・対馬・福江島・嵯峨ノ島・種子島・奄美大島・請島・徳之島・沖縄諸島

1. 2012.07 神奈川県

2. 2012.07 神奈川県

3. 2010.07 群馬県

4. 2010.07 群馬県

5. 2010.07 群馬県

6. 2010.07 群馬県

7. 2010.07 群馬県

8.クワ樹幹に産卵する♀ 2006.08 神奈川県

9.クワ樹幹に産卵する♀ 2007.07 神奈川県

10.クワ樹幹に産卵する♀ 2007.07 神奈川県

11.クワ樹幹に産卵する♀

スズメバチに擬態した大型のトラカミキリ。平地~丘陵地で普通に見られ、クワ・ヤマグワの生木に集まる。クワ畑や公園・農地などにあるクワで見かける事が多く、特に日当たりが良い場所にある衰弱したクワを好む。天気の良い日の日中、クワの樹幹を歩き回り、交尾・産卵する。それ以外の時間帯は葉の上などにとまってじっとしている。かつてはトラカミキリと呼ばれていた。

昆虫好きが見れば甲虫以外の何者にも見えないが、知らない人から見ると、これがハチそのもの見えるらしい。自分が子供の頃、本種を捕まえて大人に見せたところ、「ハチだ!危ない!早く放せ!」と、やたらと騒ぎ立てるので、そのうち自分も、手に持っているそれが本当のハチに見えてきて、思わず投げ捨ててしまった事があった。本種の擬態は、大人の人間をも騙すのだから、鳥や動物にもきっと効果抜群に違いない。