甲虫目>カミキリムシ科>ホソコバネカミキリ亜科
体長|12~30ミリ
時期|6~7月
レア度|★★★★☆
RDBカテゴリー|なし
環境|森林
分布|本州・四国・九州・平戸島・天草諸島・屋久島
山地に生息し、タンナサワフタギ・サワフタギ・ハイノキ、クロキ等のハイノキ科植物の立枯れに集まり、交尾・産卵する。産卵は主に立ち枯れの根元付近に行われるため、木の低い位置で見つかる事が多い。大型の個体は全身黄褐色で、その姿はアシナガバチに酷似しているが、小型の個体では黒化する。飛び方は非常に上手く、立枯れに沿ってホバリングしながらの上下移動をしたり、こちらに気が付いて直前で急旋回するなど、カミキリらしからぬ妙技を披露したりする。生息地での個体数は少なくない。
ホソコバネカミキリは上翅がごく小さく、下翅が露出したちょっと変わった姿をしたハチ擬態のカミキリムシの仲間。日本では人気の高い分類群で、その学名から「ネキダリス」、もしくは「ネキ」の愛称で親しまれている。本種はネキダリスの中では最も見つけやすい種とされているが、大型で擬態の完成度も高く、見た目のカッコ良さは日本産ネキダリスの中でもかなり上位に入ると個人的には思っている。特に巨大なメスは魅力的で、ついつい優先的にカメラを向けてしまい、小型個体の撮影がおろそかになってしまうのであった。